フルフォードレポート【日本語版】
http://benjaminfulford.jp/さんより転載
アメリカ経済の暴落で広がる社会不安
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≪2020/07/07 VOL565≫
【 アメリカ経済 】
世界の経済バランスが激変している。というのも、購買力平価(PPP)を基準に算定したGDPで各国の経済を比較すると、アメリカがインドを下回り、世界第3位に転落しているのだ。
まさかと思うかもしれないが、米アトランタ連銀は「6月のアメリカのGDPが前年同月比で55%下落」との試算を出している。となると、購買力平価(PPP)をベースに算定した今のアメリカのGDPは20.49兆ドルから9兆ドル台にまで転落、中国の25.36兆ドルはもとよりインドの10.5兆ドルをも下回ることになる。
https://www.visualcapitalist.com/visualizing-the-composition-of-the-world-economy-by-gdp-ppp/
https://www.frbatlanta.org/cqer/research/gdpnow
この米経済暴落の影響は、今後もアメリカ社会全体にますます拡大していくことになりそうだ。発表によると今年の2月以降、アメリカ国内では4700万人もの失業者が発生。さらに米政府の統計を見ると、今年5月の段階で生産年齢人口のうち1億200万人のアメリカ人が仕事をしていないのが分かる。しかも、1週間のうち1時間でも働いていれば労働者としてカウントされてしまうため、それを踏まえると事態はもっと深刻だ。当然、仕事を失えば家賃やローンの支払いが出来なくなる。
さらには、全米不動産協会(the National Association of Realtors)などの試算によると第2四半期(4-6月)は住宅投資が36%も減少している。また、第2四半期のアメリカの輸出が23%下落しているところを見ると、米中協議で
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