フルフォードレポート【日本語版】2023.7.17 利上げがもたらすアメリカの金融経済崩壊

フルフォードレポート【日本語版】2023.7.17

利上げがもたらすアメリカの金融経済崩壊
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪2023/07/17 VOL711≫

http://benjaminfulford.jp/

長年、世界中のテロや戦争、様々な情勢不安の元凶となってきた「アメリカ」という悪夢がもうすぐ終わろうとしている。それは数学的に言っても、比較的に近い将来において確実に起きる。そのことを顕著に示しているのが、いま見られるアメリカの金融経済崩壊だ。

【 金融経済崩壊 】

アメリカの金融経済崩壊が加速した直近の要因は2022年3月以降にFRBが大幅な利上げを開始したことだった。その影響で、アメリカの35年固定の住宅ローン金利は2022年初旬の3.22％から今では倍以上の7.12％にまで跳ね上がっている。
https://www.forbes.com/advisor/mortgages/mortgage-interest-rates-forecast/

この利率では、既に破綻している今のアメリカ社会は到底維持できない。

たとえば、2019年のアメリカ人一人当たりの年収の中央値は3万1000ドル。
そしてアメリカの住宅価格の中央値は43万7000ドルだ。これらの数字をもとに金利7.12％でシミュレーションしてみると住宅ローンの年間返済額は3万5000ドルとなり、年収（中央値）を超えてしまうのだ。
https://www.saving.org/loan/loans.php?loan=437,000&rate=7.12&down=0&years=30

これでは「過去1年の間にホームレスになったカリフォルニアの市民が37.6%増えた」
という今のアメリカの現状にも納得がいく。さらに7月初めには「最寄りの質屋」のネット検索数が過去最高に急増しているのだ。
http://theeconomiccollapseblog.com/do-you-remember-the-chaos-that-underwater-properties-caused-in-2008-and-2009-well-it-is-starting-to-happen-again/