フルフォードレポート【日本語版】2022.7.18
燃料不足で崩壊するアメリカと西ヨーロッパの経済
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≪2022/07/18 VOL663≫
先週、バイデン米大統領が中近東歴訪に出かけた。しかし予想されていた通り、確保できた石油は極わずかであり、アメリカ経済の崩壊は時間の問題となった。
また西ヨーロッパにも急激にエネルギー不足の影響が広がるなど、欧米全体がまさに革命前夜の様相を呈し始めている。
【 石油ドル本位制 】
ここに至る発端は、アメリカのリチャード・ニクソン大統領が新経済政策発表を行った1971年、 いわゆる ニクソン・ショックの時にさかのぼる。それを境にアメリカは「金ドル本位制」から「石油ドル本位制」へと移行し、米ドル以外の通貨では石油を買うことが出来ない仕組みを築き上げた。
以降、世界各国は石油資源の購入のためにドルが必要となり、そのドルを稼ぐためにはドルの発行元であるアメリカに対して貿易黒字を維持する必要があった。
世界各国が石油をドルで購入するため、ドルに対する需要は安定して多かったのだ。
そして、中近東の産油国が手に入れた巨額のドルを欧米(特にアメリカ)の金融機関に預け、それと引き換えにアメリカは長年にわたり米軍による安全保障(用心棒)を中近東の国々に提供してきた。
しかし、そうしたサイクルの中で維持されてきたドルの価値が、結局はアメリカ
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