フルフォードレポート【日本語版】2023.5.1 新たな「取り付け騒ぎ」で限界に向かうアメリカ金融

フルフォードレポート【日本語版】2023.5.1

新たな「取り付け騒ぎ」で限界に向かうアメリカ金融
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
≪2023/05/01 VOL701≫

http://benjaminfulford.jp

 

先週24日、米銀行の大規模な預金流出が再び発覚し、アメリカ金融システムの崩壊に拍車がかかっている。今回、危機に陥ったのはS&P500の構成銘柄にも入っている中堅銀行、ファースト・リパブリック・バンクだ。

 

【 米銀行危機の再燃 】

以前にも述べた通り、現在アメリカでは権力層やFRBに対する抗議デモの一環として多くの人々が銀行全般から預金を引き出している。
https://foimg.com/00006/Zwf9UD

ファースト・リパブリック・バンクは今年3月だけで預金総額の6割以上にのぼる1,000億ドルが口座から引き出された。この銀行は、現在進行形で「取り付け騒ぎ攻撃」を受けている最新の事例と言えるだろう。
https://foimg.com/00006/nH5yk7

それに伴い今、「FDIC=米連邦預金保険公社がファースト・リパブリック・バンクを近く管理下に置く方向で準備している…」とのニュースが大手マスコミで盛んに報じられている。しかし、FDICが保有する資産は2022年末の段階で290億ドル。
これはFDICの預金保険に加盟する全金融機関が持つ資産のたった1.27%に過ぎない。
つまり1000億ドルの預金が流出したファースト・リパブリック・バンクの補償だけでFDICの資金は全て消えることになる。

もちろん、ファースト・リパブリック・バンクの危機は氷山の一角でしかない。
以下、M2【現金+預金+準通貨(定期預金や外貨預金など)】のグラフをみて

 

This post is only viewable for paid members please register your account to view full text.
If you registerd,please login.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA